【3.5合目】浜石岳-薩埵峠 (2020年1月/静岡県)【後編】
こーりんです。
前回に引き続き浜石岳-薩埵峠のレポートをします。

前回のレポートはこちら。
今回は、浜石岳-薩埵峠の縦走から下山までです。
11:55 浜石岳山頂

下山のルートは浜石岳から薩埵峠まで続く稜線ルート。
ガイドマップには「かなり険しくグループを推奨」となっています。

山頂付近の登山道は十分広く、マーキングやロープ伝いに下っていきます。
この辺は木の根が多いですが、緩やかな坂道なので歩きやすい方かな?

この辺りまではハイキングツアーのコースにも設定されるくらい歩きやすいですが・・・
問題はこの先です。

ハイキングコースと書いてあるけれど、獣道に近いような道ばかり。
下りも登りも急なので、どこかに掴まらないとちょっと怖いかもしれません。
周囲はスギ林に囲まれているので景色は望めませんが・・・
木々に囲まれた中を歩くのが好きな方にはいいかもしれません。

途中途中に案内板(?)があるのでこれを頼りに進んでいきます。
・・・めっちゃ不安・・・
こんな険しいコースだと同じ方向に向かう人はもちろん、すれ違う人もいません。
山の中なので野生動物も当然いるかと思います。
野鳥はもちろん小動物も出てくるかもしれませんね。
時折、遠くからガサガサッと音が聞こえますが、大抵は鳥でした。
ちょっとビビりながら歩いていくと、突然やぶの中に人影が!!
しかもオレンジ色のビブス、長い筒・・・(;゚Д゚)リョウシサンダー!!
猟友会の方かと思いますが、誰もいない山の中で見かけると結構ビビります(笑)
あちらもお仕事なので大変かと思いますが・・・

道中は倒木や急斜面が多く、ハイキングと言うには険しいです。
また、細い崖っぷちだったり、ぱっと見で道がないような斜面も登っていくので
ソロだと何かあった時にどうにもなりませんね・・・

何度目かの分岐。しかし一方向には行き先が書いていません。
よく見ると「西山寺コース 難所あり 通行可 H14.11.26」とあります。
前編で通った新幹線の高架あたりの地区へと抜けられる道のようですが、
16年以上前の情報では当てになりませんね・・・

次の分岐では「立花池」という場所が示されています。
こんな山の中の池なんて、滅多に行きそうにもないのでちょっと寄り道。
登山道を逸れた後、ゆっくりと盆地に降りて向かいます。
・・・この道も少しズレたら遭難する程の荒れ具合。
あまり人が通っていないのかもしれません。
13:15 立花池

「千古の神秘と幽玄の境地」と書かれた案内板の先に目的地があります。
目の前に林の中に池らしきものが見えてきますので、道を確認しつつ進んでいくと・・・

ぽっかりと開けた場所に水面の静かな池がひっそりと姿を現します。
水面には周りの木々や空の青さがそのまま映り込んでとても奇麗でした。

元の登山道に戻り、再び薩埵峠を目指しますが、
相も変わらず険しい道とスギ林が続きます。
時折頭上から「コッコッコッコッ・・・・」という音が聞こえます。
最初は鳥かと思いましたが、よく観察すると風で気が擦れ合った時の音でした。
たまに「パキパキッ」とかいう音も聞こえるので結構ビビります(笑)
それにしても木の生命力はすごいですね。
風にあおられて他の木に引っ掛かっても成長するし、
倒木に押さえつけられても折れずに堪えるし・・・

途中木を切り出した場所に出ました
木に囲まれた道を歩いてきたので良い気分転換になります。
里山ならではの光景と言えるでしょうね。
この後はそぐに林や竹藪の道に戻ってしまいましたが・・・

道の脇に農業用モノレールや小屋の残骸が出てくるとゴールはもうすぐです。
登山道を跨ぐように設置されていたりするので引っ掛からないように気を付けます。
木々の間から駿河湾が見えますが、山頂の時と違い雲はスッキリと晴れて
青く美しい景色が広がっていました。


ようやく舗装路に到着。舗装路を下るのも良いですが、
道を渡って再度登山道を通ると、少しだけショートカットできます。

最後は舗装路を駿河湾とミカンを横目にひたすら下ります。
登り同様に下りも結構急斜面。
14:35 薩埵峠展望台

いよいよ最後の目的地、薩埵峠展望台に到着です。
ここは浮世絵「東海道五十三次」で描かれた場所でもあり、
当時から変わらぬ景色を見ることができるので連日観光客が押し寄せます。
この日も駐車場からあふれた車がたくさん・・・

ここを訪れる方々の目的がこちら。雲が晴れていい景色です。
実際は画面で見るより大きく見えるので、ぜひ見に来てみては如何でしょうか?

薩埵峠から由比駅までは旧東海道を歩きます。
・・・とは言っても実際は舗装された農道って感じですが。

峠道を抜けると突然住宅街に入ります。
この道も旧東海道の名残をいくつも見ることができます。
・・・しばらく歩くと気になる新聞屋さんが。
右の路地の奥に何やらお店があるようで看板が出ています。

テイクアウト専門 パンとコーヒーのお店 NEWS
どうやらパン屋さんがある模様。営業中のようなのでちょっと行ってみます。

路地の先にお洒落なテラスと小さなドアがありましたが、
完全に新聞屋さんと一体化(むしろ増築?)しています。
テラスにはお客さんと思われる方もいたので、ドアを開けてみると・・・

お店は狭いですが、パンとコーヒーのいい香りが広がっていました。
右側の男性が店主さん。カウンター奥にはコーヒー用の機械が並んでいます。
このお店は新聞屋店主がコーヒーが好きで、趣味が高じてオープンしたお店なんだそう。
新聞配達と一緒にコーヒー豆を届けてくれるユニークなサービスもあるとか。

コーヒーの種類が結構多く、豆の量り売りもしてくれます。

パンも種類が多く、目移りしてしまいます。
いくつかパンを買って美味しくいただきました。
気になる方はお店のページを覗いてみてください。
エコプレッソなんて映えそうじゃないですか?(笑)カップの単体販売もありますよ。
15:25 由比駅

何とか一周回って由比駅に戻ってきました。
全行程で6時間30分程、歩行距離は登り8km、下り11km、合計19kmとなりました。
ちなみに累積標高は1,040mを記録・・・
家に帰って両脚がパンパンになったのは言うまでもありません。
さて、前後編でお送りしたハイキングレポは如何でしたか?
これからも登山だけでなく自然を感じていければいいと考えています。
表現力が乏しいので魅力を伝えきれませんが、
現場に行けばきっと良い思い出になることでしょう。
この辺で今回のレポートを終了します。
ではまた次回!
前回に引き続き浜石岳-薩埵峠のレポートをします。

前回のレポートはこちら。
今回は、浜石岳-薩埵峠の縦走から下山までです。
11:55 浜石岳山頂
下山のルートは浜石岳から薩埵峠まで続く稜線ルート。
ガイドマップには「かなり険しくグループを推奨」となっています。
山頂付近の登山道は十分広く、マーキングやロープ伝いに下っていきます。
この辺は木の根が多いですが、緩やかな坂道なので歩きやすい方かな?
この辺りまではハイキングツアーのコースにも設定されるくらい歩きやすいですが・・・
問題はこの先です。

ハイキングコースと書いてあるけれど、獣道に近いような道ばかり。
下りも登りも急なので、どこかに掴まらないとちょっと怖いかもしれません。
周囲はスギ林に囲まれているので景色は望めませんが・・・
木々に囲まれた中を歩くのが好きな方にはいいかもしれません。
途中途中に案内板(?)があるのでこれを頼りに進んでいきます。
・・・めっちゃ不安・・・
こんな険しいコースだと同じ方向に向かう人はもちろん、すれ違う人もいません。
山の中なので野生動物も当然いるかと思います。
野鳥はもちろん小動物も出てくるかもしれませんね。
時折、遠くからガサガサッと音が聞こえますが、大抵は鳥でした。
ちょっとビビりながら歩いていくと、突然やぶの中に人影が!!
しかもオレンジ色のビブス、長い筒・・・(;゚Д゚)リョウシサンダー!!
猟友会の方かと思いますが、誰もいない山の中で見かけると結構ビビります(笑)
あちらもお仕事なので大変かと思いますが・・・

道中は倒木や急斜面が多く、ハイキングと言うには険しいです。
また、細い崖っぷちだったり、ぱっと見で道がないような斜面も登っていくので
ソロだと何かあった時にどうにもなりませんね・・・

何度目かの分岐。しかし一方向には行き先が書いていません。
よく見ると「西山寺コース 難所あり 通行可 H14.11.26」とあります。
前編で通った新幹線の高架あたりの地区へと抜けられる道のようですが、
16年以上前の情報では当てになりませんね・・・

次の分岐では「立花池」という場所が示されています。
こんな山の中の池なんて、滅多に行きそうにもないのでちょっと寄り道。
登山道を逸れた後、ゆっくりと盆地に降りて向かいます。
・・・この道も少しズレたら遭難する程の荒れ具合。
あまり人が通っていないのかもしれません。
13:15 立花池

「千古の神秘と幽玄の境地」と書かれた案内板の先に目的地があります。
目の前に林の中に池らしきものが見えてきますので、道を確認しつつ進んでいくと・・・

ぽっかりと開けた場所に水面の静かな池がひっそりと姿を現します。
水面には周りの木々や空の青さがそのまま映り込んでとても奇麗でした。

元の登山道に戻り、再び薩埵峠を目指しますが、
相も変わらず険しい道とスギ林が続きます。
時折頭上から「コッコッコッコッ・・・・」という音が聞こえます。
最初は鳥かと思いましたが、よく観察すると風で気が擦れ合った時の音でした。
たまに「パキパキッ」とかいう音も聞こえるので結構ビビります(笑)
それにしても木の生命力はすごいですね。
風にあおられて他の木に引っ掛かっても成長するし、
倒木に押さえつけられても折れずに堪えるし・・・

途中木を切り出した場所に出ました
木に囲まれた道を歩いてきたので良い気分転換になります。
里山ならではの光景と言えるでしょうね。
この後はそぐに林や竹藪の道に戻ってしまいましたが・・・

道の脇に農業用モノレールや小屋の残骸が出てくるとゴールはもうすぐです。
登山道を跨ぐように設置されていたりするので引っ掛からないように気を付けます。
木々の間から駿河湾が見えますが、山頂の時と違い雲はスッキリと晴れて
青く美しい景色が広がっていました。


ようやく舗装路に到着。舗装路を下るのも良いですが、
道を渡って再度登山道を通ると、少しだけショートカットできます。

最後は舗装路を駿河湾とミカンを横目にひたすら下ります。
登り同様に下りも結構急斜面。
14:35 薩埵峠展望台

いよいよ最後の目的地、薩埵峠展望台に到着です。
ここは浮世絵「東海道五十三次」で描かれた場所でもあり、
当時から変わらぬ景色を見ることができるので連日観光客が押し寄せます。
この日も駐車場からあふれた車がたくさん・・・

ここを訪れる方々の目的がこちら。雲が晴れていい景色です。
実際は画面で見るより大きく見えるので、ぜひ見に来てみては如何でしょうか?

薩埵峠から由比駅までは旧東海道を歩きます。
・・・とは言っても実際は舗装された農道って感じですが。

峠道を抜けると突然住宅街に入ります。
この道も旧東海道の名残をいくつも見ることができます。
・・・しばらく歩くと気になる新聞屋さんが。
右の路地の奥に何やらお店があるようで看板が出ています。

テイクアウト専門 パンとコーヒーのお店 NEWS
どうやらパン屋さんがある模様。営業中のようなのでちょっと行ってみます。

路地の先にお洒落なテラスと小さなドアがありましたが、
完全に新聞屋さんと一体化(むしろ増築?)しています。
テラスにはお客さんと思われる方もいたので、ドアを開けてみると・・・

お店は狭いですが、パンとコーヒーのいい香りが広がっていました。
右側の男性が店主さん。カウンター奥にはコーヒー用の機械が並んでいます。
このお店は新聞屋店主がコーヒーが好きで、趣味が高じてオープンしたお店なんだそう。
新聞配達と一緒にコーヒー豆を届けてくれるユニークなサービスもあるとか。

コーヒーの種類が結構多く、豆の量り売りもしてくれます。

パンも種類が多く、目移りしてしまいます。
いくつかパンを買って美味しくいただきました。
気になる方はお店のページを覗いてみてください。
エコプレッソなんて映えそうじゃないですか?(笑)カップの単体販売もありますよ。
15:25 由比駅

何とか一周回って由比駅に戻ってきました。
全行程で6時間30分程、歩行距離は登り8km、下り11km、合計19kmとなりました。
ちなみに累積標高は1,040mを記録・・・
家に帰って両脚がパンパンになったのは言うまでもありません。
さて、前後編でお送りしたハイキングレポは如何でしたか?
これからも登山だけでなく自然を感じていければいいと考えています。
表現力が乏しいので魅力を伝えきれませんが、
現場に行けばきっと良い思い出になることでしょう。
この辺で今回のレポートを終了します。
ではまた次回!