こーりんです。
今回はスノーピーク「火焔ストーブ コーエン」をレビューします。
スノーピークのアルスト誕生!
'22.3.26に発売となりましたスノーピークのアルコールストーブ、
「火焔ストーブ コーエン」(以下、コーエン)( ^ω^)・・・
なんだか名前が似てるので親近感が沸いてます( ´艸`)
このコーエン、
2021年の新商品なんですよねぇ・・・
(一応2021年度ってことでセーフ?)
それは置いといて、早速ゲットしてきました。
クッカーがセットになったものも販売されてますが、僕は別で用意したかったので
コーエン単体を買いました。
開封レビュー
セット内容
単品セットの中身を並べました。
まずはアルスト本体とピンセット。
そしてゴトクの部品が6点、ゴトク収納袋です。
クッカーセットならこれにクッカーがプラスされます。
…そーいやこのクッカー、チタントレック700のアルミ版っぽい気もする( ;´Д`)
アルストの構成部品です。
左から本体、火力調整用レギュレーター、密閉できるフタになります。
火力調整はレギュレーターを被せるか全力かの2段階。
この点は他社に比べて簡単・・・なのか不便なのか(´・ω・)
フタは裏返ってますが表側にスノピロゴがしっかり刻まれています。
内側にOリングがあるので燃料を入れて持ち運べるようですが・・・
全力でガシャガシャ振ると漏れる可能性があるので注意してください。
普通やらないと思いますがね。
組立て
じゃあゴトクの組み立てをします。
使用するのは穴の開いた底板とステン板3枚。
ステン板には
いかにも差し込みますよ的なスリットが開いてるので
差し込めそうなノッチを差し込みます。
なお、ノッチには突起があるので
簡単にはバラけません。
最後に2本の板をはめ込んだら終了!
組み立てたゴトクにアルストを組み込んだら完成!
5分も掛からず準備完了できます。
燃料はこれ!
アルストの燃料と言えば燃料用アルコール。(そりゃねぇ・・・)
ですが、コーエンで推奨されているのは同社のバイオエタノールフューエルです。
燃料用アルコールより安全性が高い!と言われてます。
ちなみに、フューエルは通販では購入できません(´・ω・)。
店頭販売のみなのでご注意を。
さて、指定品は1L販売ですので嵩張ります。
そこで持ち運びのために定番のトランギアのフューエルボトルを用意しました。
1本で300ml入るので、公称値(80ml/35分)を信じれば2時間弱分の燃料を運べます。
(ん?ラベル?ナンノコトカナー)
ボトルへの移し替えは特に道具も要りません。不安があれば漏斗など使います。
ちなみに、液体を移す時は
「開口部を上に向ける」って言われます。
理由は液体を注ぐ時に
開口部全体が液体で塞がれると
注いでいる液体が暴れるのを防ぐためです。
今回の場合は缶サイズに対して十分大きな口なので特に気にせずとも大丈夫そうです。
早速フューエルボトルから注いでみました。
押してる間だけ流れるので給油量の調整がしやすくて良さげです( ´∀`)bグッ!
給油量は80ml。大体外側のフランジあたりまでがリミットのようです。
あまり多すぎると燃焼が安定せず、危険なので欲張らないように。
点火と揺らめく炎
いよいよ点火です。点火の時に「ボッ」と良い音と共に点火する可能性があるので
できれば長めのライターが良いかと思います。
点火直後は中央の燃料がユラユラ燃えるだけですが、
暫くして小穴から炎が噴き出すような安定した炎に変わります。
安定した火力になれば火を眺めるも良し、調理するも良しとなります。
ここで注目したいのは炎の色です。
アルコールストーブは
大抵炎が見えない、又は青い炎ですが、
これは
赤い炎。これは本体の違いなのか、燃料の違いなのか…
火力調整はレギュレーター
アルストの火力調整はこのレギュレーターを使います。
言ってしまえば穴径を小さくして火力を抑えるってとこですが、
コーエンは単一穴のフタ、レギュレーターが付いています。
このレギュレーターをアルストに被せて穴径を変えますが、
火傷しないように付属ピンセットを使って被せます。
被せると炎が明らかに小さくなるのが分かります。
さっきまで炎の色が見えていたのに今や全く分かりません(´・ω・`)
湯沸かし性能は如何に!?
アルストも立派なストーブです。ならばその性能を見たくなります。
と言うわけで用意したのは500ml位の水!
僕の定番クッカー、モンベルのアルパインクッカー11を使って沸騰までの時間を調べます。
鍋をかけて2分。鍋底に小さな泡が出始める。
この状態がしばらく続き・・・
約6分30秒で沸騰。
流石にガスバーナーと比べると全然火力は弱いけれど、
充分な火力なんじゃない?
消火方法
消火方法は2つ。
①燃料切れによる自然消火
②フタを被せて酸欠消化
無駄に燃やすこともないので②を行いますが、
フタにはゴムが付いてるので
裏返しで被せるようにします。
後は冷えるのを待って片付けます。
気になったところ
①ゴミ?が多い
今回初めて使用していくつか気になったことがありました。
まずひとつはゴミの量。燃料注入後、恐らく裏側から布の繊維ゴミが3-4本現れました。
実は穴の中にも2本くらい見えてます。他にも何らかの浮遊物が浮いてます。
浮遊物は初回利用なので仕方ないにしても、繊維ゴミってなんだろう?
組立の拭き掃除のカスなのかな。。。気になる(; ・`д・´)
②煤が出る
沸かし始めてすぐ、クッカーに煤が張り付くのがよくわかりますが、
これも燃料の違いによるものみたい。
アルストの燃料には「
エタノール」と「
メタノール」があります。
バイオエタノールフューエルは名前の通り「エタノール」、
安価に買える燃料用アルコールは「メタノール」となります。
この2つは原料が違うため、安全性やらなんやらの話になりやすいですが、
実利用上の話で行くと、
「煤」がでる、でないの差があります。
メタノールを使うと煤があまり出ないようですが、エタノールだと煤が出やすいため
このように煤がガッチリついてしまいます。
③ピンセットで本体が持てない
説明書では、付属のピンセットで本体をつまむ作業がありますが、
実際やってみると
全く掴めません。
持ち上げるだけで一苦労、下手すると落とします(と言うか落としました(´・ω・`))
説明書上掴む作業は手で直接持っても差し支えないので、ピンセットで本体を
持ち上げることは今後もないだろーなーと思います。
④レギュレーターが勝手に外れる
使用後のレギュレーターはフタに被せる形で重ねて収納しますが、
メチャクチャ外れやすい。
レギュレーターを押し込むと、内側のでっぱりがフタに引っ掛かって止まりますが、
ちょっと掴むと外れたり、下手すると嵌めると勝手に跳ね上がる。
これはシビアすぎて、持ち運びは袋に入れるか紐で縛るなど
工夫が必要です。
⑤ゴトクが歪む
組立前に平らにしたハズのゴトク。
加熱後に取り外すとバッチリ歪んでいました(´・ω・`)
手で直る程度の歪みなので実仕様に影響はないと思いますが、
あまり修正をし過ぎるとそのうち金属疲労で折れるかもしれないので
そこそこにしておこうと思います。
ピーカー専用アルストなのか・・・?
満を持して発売されたハズのコーエンですが、
機能面を見ると僕には他社に比べて突出した優位性は見つけられませんでした。
強いて言えばステンレス製なので頑丈・・・ってくらい
これなら安い他社製でも良いので、敢えて高いスノピ製を選ぶ理由はありません。
まだ発売から日も経っていないので何か良い所があれば追記します。
とはいえ、初めてのアルストなので楽しみを探して遊んでいこうと思います。
今回はスノーピーク「火焔ストーブ コーエン」を紹介しました。
ではまた次回!
追記
やっぱり燃料変えたら煤出ませんね(´・ω・)